私の展覧会鑑賞記

 

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No.0328

投稿日時 8月24日

展覧会名 流出文化財を守れ―アフガニスタンそしてイラク
会場 日本橋三越本店7階ギャラリー
会期 2003年8月12日〜8月24日
投稿者名 イエローフラワー
鑑賞日時  8月24日(日)11:00〜
感想 展覧会最終日の午前中に会場に行きましたが既に多くの人で混雑していました。若い人より中高年の方が多かったように思います。
展示品は2〜3世紀からのものが多く、頭だけの仏像や一度壊されてしまったものをつなぎあわせてもと通りにされたガラス器や壁画の一部などがありました。どれも古代から人間は素晴らしいものを作る腕があったことと、それらを鑑賞する文化程度の高さを痛感しました。どれもこれも精巧で美しく目を見張る作品ばかりでしたが度重なる戦争で破壊されたり、盗まれて人から人へと売買された時に丁寧に扱われなかったのかどこか欠けてしまっているものが多く、痛みがひどいものほどその作品がたどってきた歴史のすさまじさが想像できました。
他には平山郁夫さんがシルクロードを回られたときに描かれたというアフガニスタンへの深い思いが感じられる画も何十点か展示されていました。中には本来後世に残しておくべき”バーミヤンの遺跡”が今回のイラク戦争でタリバン自らが破壊を命令したということの憤りをこめて描かれた画もあり、平山さんの一日も早い復興への願いがこめられていました。
『この展覧会はユネスコ親善大使として活動されている画家平山郁夫さんの「イラクとアフガニスタンの文化財を守ろう」との呼びかけで実現したもの』と紹介されていた通り戦争の結果もたらされた文化財の破壊の悲惨さを、戦地から離れたこの会場で目の当たりにして憤りを改めて感じると同時に世界各地の文化的遺産を次世代へ残すことの必要性を強く感じました。

 

 

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