| 感想 |
昭和三十四年生まれの私にとって、今回見た作品は、「芸術作品」という感じではありませんでした。「懐かしい日常の風景」、まさにそのものでした。男たちのヘアースタイル、子どものジャンパーの柄、ラッパズボン、特大のマッチ箱… 素人の撮った写真と写真家の撮った写真、どこに決定的な違いがあるのか、あるいは写真における芸術とは…まあ、そんなムズカシイこと私にはサッパリなので、これ以上のことを書けないのが残念です。 しかし、二十年前に私が撮った写真と牛腸の写真は明らかに違います。彼の写真には、撮る側と撮られる側の「意思」が感じられます。そのような、双方の意思のぶつかり合いが「時代」を浮き彫りにしているのだ、そんな感じです。「SELF ANDOTHERS」というテーマの意味が、おぼろげながらわかったと思いました。 未知の作品に出会えること、これが美術館通いの一つの醍醐味です。今回、それを心ゆくまで楽しませていただきました。ありがとうございました。 |